PSG検査で評価する睡眠時無呼吸と心臓リスク

「眠りの問題」にとどまらない睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる疾患です。「いびきがひどい」「朝起きても疲れがとれない」という症状で気づく方が多い一方で、心臓や血管への影響という側面は、まだ十分に知られていません。

内科・循環器内科の観点からSASを見ると、睡眠の質の問題にとどまらず、高血圧や不整脈など心血管疾患のリスクを高める疾患として捉えることが重要です。

SASが心臓・血管に及ぼす影響

眠っている間に呼吸が止まると、血中の酸素濃度が低下し、体は酸素を確保しようと交感神経を活性化させます。この反応が毎晩繰り返されることで、夜間の血圧が高い状態が持続し、心臓への負担が少しずつ蓄積されていきます。

研究では、SASの方は心房細動(不整脈の一種)のリスクが上昇すること、また高血圧のコントロールが難しくなりやすいことが報告されています。「薬を服用しているのに血圧が安定しにくい」という方の中に、SASが背景に関与しているケースも少なくないとされています。

PSG検査(睡眠ポリグラフ)で重症度を正確に把握する

SASの重症度を判定する標準的な方法が、PSG検査(ポリソムノグラフィ)です。一晩の睡眠中に、呼吸の状態・血中酸素濃度・脳波・心電図などを同時に記録し、無呼吸・低呼吸がどの程度起きているかをAHI(無呼吸低呼吸指数)として数値で評価します。

錦糸町内科ハートクリニックでは、ご自宅で行う在宅PSG検査を実施しています。慣れた寝室で普段通りの環境のまま検査できるため、自然な睡眠状態を記録しやすいのが特長です。まず自宅でのセンサー装着による簡易スクリーニング検査でリスクを確認し、必要に応じてPSG検査へと段階的に進む流れで対応しています。

CPAP治療で心臓への長期的な負担を軽減する

SASと診断された場合、重症度に応じてCPAP(持続陽圧呼吸療法)が選択されることがあります。就寝中にマスクを通じて一定の気圧を気道に送り続け、無呼吸・低呼吸を防ぐ治療法です。

CPAP治療を継続することで夜間の血中酸素濃度の低下が改善され、血圧コントロールがしやすくなるという報告があります。「眠りの質の向上」にとどまらず、心臓・血管への長期的な負担軽減という点でも、循環器の観点から重要な治療と位置づけられています。当院ではCPAP導入後も定期的な管理を継続し、治療効果や使用状況を継続的に確認しています。

高血圧・不整脈が気になる方もお気軽にご相談ください

「いびきを家族に指摘された」「朝の疲労感がとれない」という自覚症状のある方はもちろん、高血圧の治療中にもかかわらず血圧が安定しにくい方動悸・不整脈を繰り返す方も、SASが背景に関与している可能性を踏まえた診察をお勧めします。

錦糸町内科ハートクリニックでは、在宅PSG検査・CPAP管理に加え、心臓の状態を詳しく評価する心臓超音波検査(心エコー)にも対応しています。「検査のためだけに大病院へ行く必要がある」と思われている方も、ぜひ一度ご相談ください。