夏に崩れる血糖コントロール、薬の継続と定期受診のポイント

夏に血糖コントロールが崩れやすいわけ

気温が上がる夏は、糖尿病をお持ちの方にとって血糖管理が難しくなる季節です。食欲が落ちる一方で、清涼飲料水・スポーツドリンク・かき氷などを口にする機会が増え、気づかないうちに多くの糖質を摂ってしまいがちです。また、暑さで外出を控えることで運動量が減り、血糖値が上がりやすい状態になります。さらに、大量の発汗による脱水は血液中の糖濃度を高め、血糖コントロールをいっそう難しくします。

「薬が余っているから大丈夫」は要注意

「最近、食欲がないから血糖値は自然に下がっているはず」「体重が少し減ったから薬を一時的にやめてみよう」——こうした自己判断で内服を中断してしまう方が、夏には増える傾向があります。しかし糖尿病の治療薬は、自覚症状の有無にかかわらず継続することが基本です。急に中断すると高血糖が生じやすく、長期的には腎症・神経障害・網膜症などの合併症リスクを高める可能性があります。薬の種類や量を変えたいと思ったときは、自己判断せず、必ず主治医にご相談ください。

夏の食生活、これだけ意識して

注意したいもの ひと言ポイント
清涼飲料水・スポーツドリンク 500mL中に20〜30g超の糖質を含む商品も多い。水・麦茶を基本に
アイスクリーム・甘いかき氷 糖質と脂質が重なりやすい。量と頻度を意識する
食事を「抜く」 暑くて食欲がなくても食事を飛ばすと、次の食後に血糖値が急上昇しやすい
アルコール 食欲増進や低血糖リスクになることも。飲酒量の見直しを

定期受診で「見えない変化」を確認しましょう

夏の血糖値の乱れは、自覚症状として現れにくいのが難点です。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は過去1〜2か月の血糖の平均を反映するため、夏の生活習慣のゆるみが秋の検査値にそのまま表れることがあります。「特に体調は悪くない」と感じているときでも、定期的な血液検査・尿検査を受けて数値を主治医と確認することが、合併症予防の大切な第一歩です。

錦糸町内科ハートクリニックでは、糖尿病内科として血液検査・HbA1c測定を含めた継続管理をサポートしています。処方薬の確認や食生活のご相談も承っています。「そろそろ受診しなければ」と気になり始めたタイミングで、お気軽にご来院ください。