つらい咳、長引く咳を放置してはいけない3つの理由
つらい症状を長引かせない為に、早く手を打つことが大切です。
つらい咳、長引く咳の原因として最もよく見られるのは、咳喘息です。風邪によって生じた気道粘膜の炎症が原因で、わずかな刺激でも激しい咳を繰り返してしまいます。肋骨の神経を痛めたり、睡眠に支障を来したり、横隔膜を刺激して吐いてしまうこともあります。
ウイルス感染そのものは治癒しているにも関わらず、激しい咳自体が気道粘膜の炎症を悪化させてしまう悪循環により時に数ヶ月以上も症状が続き、一部は喘息に移行する可能性も指摘されています。
多くの場合、抗炎症作用と気管支拡張作用のある吸入薬を基軸とした処方が有効です。
咳のお薬では良くならない意外な原因。
咳は必ずしも気管や肺に原因があるとは限りません。高血圧のお薬や胃酸の逆流、あるいは特定のアレルゲンや仕事で使用する有機溶媒を日常的に吸い込んでしまうことで生じている咳もあります。
この場合、お薬で咳を抑えるだけではなく、原因を特定し生活から取り除くことが何より大切です。
採血によるアレルギー検査で原因が明らかになることもありますが, 検査では原因が分からないこともあります。患者さまからお伺いするお話がきっかけとなり、診断がつくこともあります。簡単な問診で終わりますので、ご協力くださいませ。
時に、深刻な病気が潜んでいることも。
肺結核や肺がんなど深刻で早期発見が重要な疾患が潜んでいることもあります。半年以上良くならない咳や、原因不明の体重減少、週単位で持続する微熱を伴う場合は時に注意が必要です。
中には周囲に対し感染力を持つ疾患もございます。受診の際、心当たりの患者さまは最初にお申し出ください。