コラム

実はあなどれない骨粗鬆症


丈夫な骨格の維持がとても重要です。

骨粗鬆症の方は日本国内で約1300万人も存在すると試算されています(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版)。骨粗鬆症と言えば、ご高齢の疾患というイメージがありますが、実際には性ホルモンが減少する50代以降でゆっくりと進行します。骨折は、その終末像なのです。

健全に年を重ねるためにも、骨密度を保ち、丈夫な骨格を維持することはとても重要です。

骨を強くするのに最も効果的なのは運動です。特に、骨の軸方向に対して力がかかる運動は効果的とされています。生活の中でもなるべく階段を使うなど、少しだけでも意識してみてはいかがでしょうか。当院では、指の骨の骨密度を測定するDIP法によって検査を実施しております。

初期の骨粗鬆症であれば、ビタミンDの内服も有効な手段です。臓器への負担も少なく、動脈硬化予防効果を示す報告も存在します。一方で、まれに高カルシウム血症の副作用も報告されていますので、採血チェックを定期的に行っておくのが安心です。

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