コラム

痩せるには「主食」を見直そう

食事療法として、「甘いものや白米の量を減らしている」という患者さまのお話をよく伺います。
確かに糖分や炭水化物を控え続ければ体重は減ります。しかし、この考え方。大事なポイントが抜け落ちています。

「食べすぎ」は原因ではなく結果なのです。

日本人の主食である白米や、小麦粉から作られるパン・麺類。そして多くの飲料やスイーツに添加されている糖分は、食感や調理の事情で天然の食材を精製して作られたものです。これらの精製食材が胃腸に入ると急速に消化・吸収が行われるので血糖が急激に上昇し始めます。この血糖変動に対すべく、膵臓が大量にインスリンを分泌して血糖を全身の細胞に送り込むのですが、この過程で内臓脂肪が増加します。さらに、分泌された大量のインスリンはその後も作用し続け、急速に血糖を低下させてしまいます。

 

すなわち人間の消化吸収器官はこのような精製食材に適応できず、現代人は急激な血糖上昇による眠気やダルさ、その後の血糖低下による「腹持ちの悪さ」や「脱力感」に振り回されているのです。

「食べすぎ」という現象は、人間が進化の過程で獲得した消化管能力で対応しきれない、現代食とのミスマッチによって生じた「結果」ととらえた方が良いでしょう。

身体に適応した食材を選ぶ。

大事なのは「食事量を減らす」のではなく、人間の消化吸収器官の限界と血糖変動のメカニズムを理解した上で「身体に適応した食材を選ぶ」ことです。2つの考え方は押さえどころが全く違います。

例えば玄米や胚芽精米、全粒粉のパン、そばなどは消化吸収がゆっくりと行われるので血糖の変動は緩やかです。反動による血糖低下も生じにくいので眠気や空腹を感じることもなく、一日を通して体調が安定します。結果として、食事の量も適度におさまるのです。

人間のカラダはとてもよく出来ていますよね。

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