症状がないからこそ続けたい脂質異常症の管理
秋は健康診断のシーズンで、血液検査の結果を見て「コレステロールや中性脂肪の数値が気になる」と再認識する方が増える時期です。脂質異常症はほとんど自覚症状がないため、「数値は指摘されたが体調に変わりはないから」と内服や生活習慣の見直しを後回しにしてしまいがちです。しかし血管の中では自覚のないまま動脈硬化が進行していることがあり、症状が出たときには心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気に発展している場合もあります。すでに治療を続けている方も、季節の変わり目にあらためて管理状況を振り返ることが大切です。
血液検査だけでは分からない血管の状態
血液検査はコレステロールや中性脂肪の「数値」を把握するうえで欠かせない検査ですが、血管そのものがどれだけ硬くなっているか、狭くなっていないかまでは分かりません。長期間にわたり数値の高い状態が続くと、血管の壁に脂質が蓄積し、徐々に弾力を失っていきます。数値の管理だけでなく、血管の状態を定期的に確認することが、将来のリスクを見通すうえで役立ちます。
血圧脈波検査(CAVI・ABI)でわかること
当院では、両腕・両足首の血圧と脈波を測定する血圧脈波検査(CAVI・ABI)を行っています。この検査では血管の硬さの指標となる動脈硬化年齢や、血管の詰まりの有無に関わる指標を確認することができ、痛みを伴わず短時間で受けていただけます。血液検査の数値と合わせて血管の状態を把握することで、内服治療の効果や生活習慣の見直しの必要性を、より具体的に確認していただけます。
定期的な検査と内服継続で将来のリスクに備える
脂質異常症の管理は、一時的に数値が改善しても自己判断で内服を中断すると再び悪化しやすい病気です。定期的な血液検査と血圧脈波検査を組み合わせて経過を確認しながら、無理のない範囲で治療を継続していくことが、将来の心血管疾患の予防につながります。錦糸町内科ハートクリニックは駅直結で土日も終日診療しており、平日の通院が難しい方でも継続して通っていただきやすい環境を整えています。数値が気になる方、しばらく検査を受けていない方は、お気軽にご相談ください。