内臓脂肪を減少させるGLP-1作動薬 2019.09.03内科, 循環器内科, 糖尿病内科 Tweet 肥満による生活習慣病、糖尿病が気になる方にとって福音とも言えるGLP-1作動薬についてご紹介します。 GLP-1は、食物が消化管に送られると小腸から分泌されるホルモンです。このホルモンには3つの驚異的な作用があります。 (1)血糖値が高い時だけ膵臓に作用し、インスリン分泌を促す (2)胃腸の蠕動を抑制し、満腹感を促す (3)脳の摂食中枢に作用し、直接食欲を抑える このような効果があることから海外では肥満治療薬として用いられていますが、 日本では2型糖尿病に対してのみ保険適応が認められています。 2型糖尿病は、過剰な内臓脂肪によるアディポサイトカインの分泌異常により、血糖を細胞の内部に運ぶインスリンが効きにくくなってしまう疾患です。従って、GLP-1作動薬は2型糖尿病の方にとって、低血糖を起こすことなく血糖値を改善しつつ諸悪の根源である内臓脂肪まで減少させる理想的な治療薬なのです。 2019年9月現在におけるGLP-1作動薬の欠点は、 (1)週一回皮下注の自己注射薬剤であること (2)値段が高額であること(月4回の自己負担3割で約4,000円程度) となっていますが、現在経口薬の開発と臨床試験が進行しています。しかも従来の注射薬より優れた効果(→ 糖尿病リソースガイド)も示されており、今後の糖尿病診療にとってまさに福音とも言える治療薬となることが期待されます。 当院の糖尿病内科ではGLP-1作動薬だけでなく、従来の主力であるSGLT-2阻害薬やビグアナイドを積極的に使用した糖尿病診療を行っています。お気軽にご相談ください。 2019.09.01痩せるには「主食」を見直そう「食べすぎ」は原因ではなく結果なのです。「食べすぎ」という現象は、人間が進化の過程で獲得した消化管能力で対応しきれない、現代食とのミスマッチによって生じた「結果」ととらえた方が良いでしょう。… 内科, 循環器内科, 糖尿病内科 GLP-1作動薬, SGLT-2阻害薬, ビグアナイド, 糖尿病, 肥満 痩せるには「主食」を見直そう インフルエンザ迅速診断キットの技術革新 関連記事一覧 花粉症「相性のよい一錠」を探しましょう 糖尿病患者必見!膵臓がんのリスク因子 2024年3月15日(金)よりコロナ・インフルエンザ同時... インフルエンザ迅速診断キットの技術革新 エコードック・健診のご案内 痩せるには「主食」を見直そう 低用量ピル内服血栓症と下肢静脈エコー検査 新型コロナウイルスIgG抗体検査 コロナワクチン接種後の抗体検査(自由診療)を行っておりま... Tweet